建築用語 た〜たの 
17.02.13
建築用語目次

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・ダイアフラム(0336)
 箱型断面などの閉断面部材に曲げやねじれに対する補強材として山部に配置する板。

・耐火被覆工(たいかひふくこう)(0345)
鉄骨をコンクリートで覆わない場合は、耐火被覆が必要である。耐火被覆の工法は、成形板張りや耐火フェルト巻きの乾式工法とモルタルなどを吹き付ける湿式工法があり、現在は湿式のロックウール吹付けが主流である。それぞれ専門職が工事を行う。

・耐火目地材(たいかめじざい)(0345)
 耐火性能を確保するためPCa版などの目地に取り付けられる無機繊維系のひも状材料。岩綿やセラミックファイバーが用いられる。

・大工(だいく)(0222)
 木造住宅の木工事に携わる職人。工事全体を統括できる大工の長を棟梁(とうりょう)と呼ぶ。社寺専門の宮大工(みやだいく)、数奇屋建築専門の数奇屋大工(すきやだいく)など、専門技術をもつ大工を区別して呼ぶこともある。

・大工手間(だいくてま)(0242)
 木造の工事に関わる大工の手間賃のこと。床面積(人工(にんく)/坪、人工/m2)や、使用木材の立米(りゅうべい)数(人工/m3)などを単位の目安とし、建物当たりにどの程度の手間を必要とするかの延べ人数を算出する。大工手間のかかる物件はグレードの高い建物であることが多い。

・ダイクロイックミラーランプ(0504)
 ハロゲンランプと反射鏡を一体としたランプ。反射鏡はダイクロイックミラーといい、ガラスに特殊なコーティングを施してあり、赤外線を裏面に透過させ可視光線のみを反射する特性をもっている。反射特性の違いで色温度を変えたりカラーランプにしたりすることができ、様々な種類のランプが開発されている。透過光が柔らかな赤色光で、それを意匠的に生かした器具の例も多い。最近は、安全性の面から前面ガラス付きのタイプが増えてきている。配光の種類も多く、様々な目的に対応できる。ローボルトタイプを中心に、店舗において積極的に使われるようになってきた光源である。

・大口径(だいこうけい)(0411)
 大口径丸鋸の略。原石から1枚だけ板を切り出すときに用いる巨大な円盤状のこぎり。直径約3m。ギャングソーにセットするため原石形状を整える際にも使われる。

・太鼓落とし(たいこおとし)
 丸太の両側面を挽き落として材の断面を和太鼓形に製材すること。また、この挽き方を太鼓引き(たいこびき)という。

・大黒柱(だいこくばしら)(0107)
 家の中心となる柱を言う。梁や差し物を受けるため材は太く、民家では土間と床の境に立つ。材種は欅や栗などで、長さは上屋梁まである。大黒柱よりやや小さい柱は小黒柱、えびす柱、土間側に立つ柱は向大黒などど、地方によりさまざまな呼び方をされる。

・耐震基準適合証明書(たいしんきじゅんてきごうしょうめいしょ)
 earthquake resistance certificate

・耐震データ(たいしん−)
 earthquake-proof data, quake-resistance data

・耐震壁(たいしんへき)(0050)
 earthquake resisting wall, shear wall, quake-resistant wall
 建物が地震力を受けた場合に、その建物の中にある壁のなかで地震に耐える効果のある壁。間仕切壁と区別される。鉄筋コンクリートの壁が一般的であるが、高層建築では鋼板製壁体・鉄骨筋違い(X型、K型のブレース)入り壁なども用いられている。ラーメン構造に耐震壁を設けることにより、柱・梁の水平力の負担が軽減され、その量や配置は構造物全体の剛性・振動性状に大きく影響する。耐震壁としての効果を高めるためには、基礎の回転を起さないよう強固に固める必要がある。また、壁の高さがその幅に比し細長くなると効果が減少する。

・耐震補強(たいしんほきょう)
 seismic reinforcement

・台付けワイヤ(だいづけ−)(0328)
 クレーンなどで揚重作業を行う際、資材に掛ける補助的なワイヤ。台付けともいう。

・台直し(だいなおし)(0297)
 施工図に示された位置からずれて施工されている鉄筋やアンカーボルトを正規の位置に正すこと。

・対比(たいひ)(0498)
 時間的空間的に近く、あるいは接して配置された二つの刺激が、何らかの同一次元において異なるとき、その相違が感覚的に強調されること。たとえば、明るいグレーと暗いグレーのものが隣り合っているとき、前者をより明るく、後者をより暗く感じる現象は、明度対比と呼ばれる。その他、明るさ対比、輝度対比、色対比などがある。

・大便器の洗浄方式
   ・洗出し式、主に和風便器で用いられ、水で汚物を押し出し器外に排出する。    ・洗落とし式、洋風便器に用いられ、水で汚物を押し出し器外に排出する。    ・サイホン式、サイホン作用を利用して汚物を器外に排出する。
   ・サイホンゼット式、サイホン作用を促進するために、トラップ内部に噴射口     を設けたものである。
   ・ブローアウト式、噴射口から洗浄水を強く噴出して、溜水を排水管へ誘引す     る方式。
   ・サイホンボルテックス式、サイホン作用に渦巻状の回転作用を与えて、吸     引・洗浄力を強力にしたもの。


・大理石(だいりせき)(0406)
 中国雲南省の大理という地名が語源。石灰岩が熱や圧力で変化して緻密な結晶に変化したものを大理石というが、建築ではやや幅を拡げ、やや成立ちの異なるトラバーチンやオニックス、蛇紋石なども仲間に含めている。特徴として酸に弱いため内装用として使用される。

・耐力壁(たいりょくへき)
 bearing wall
 主体構造として鉛直荷重または水平力に抵抗させる目的で造られる壁体で、間仕切壁と区別される。特に地震力に対してのみ抵抗させることを目的とした場合には耐震壁という。建築基準法では、壁の材料や仕様によって壁倍率(かべばいりつ)が定められている。

・耐力壁線(たいりょくへきせん)
 枠組み壁工法において、耐力壁を構成する開口部を含む壁体の壁心の線。耐力壁がバランスよく配置されているかどうかを耐力壁線で囲んだ矩形から見定める。

・タイル材(0087)
タイルは形状・寸法、使用場所、特性などによっていろいろな分類と呼び名があります。原料と焼成時間による分類としては、磁器質、せっ器、陶器質に分けられる。

・タイル工(0232)
 内外装の壁・床にタイルはよく使われる。特に外壁タイルは日本で発達した仕上げである。小口タイル以上の大きさのものは1枚ずつ貼るが、45mm角程度の小さなタイルは約30cm四方のシートになったものを張る。目地詰め、タイル洗いもタイル業者の仕事だが、目地屋、洗い屋として独立した職人となっている。

・田植え(たうえ)(0298)
 スラブコンクリートを打設しながら壁の位置に壁筋を接合するために床に差し筋をしたり、大引の取付け金物を埋め込んだりすること。

・ダウンライト(0511)
 通常は天井に埋め込まれる小型の照明器具。地明かりを取るのに用いられることが多いが、天井面をすっきり見せられるので、スポットライトやウォールウォッシャなど様々な配光が開発され、その使用範囲を拡大している。

・卓越周期(たくえつしゅうき)
 predominant period
 地震やその他の外乱によって生ずる振動に多くの周期成分が含まれているがそのなかで特に大きな比率を占める周期成分。

・ダクト工(0237)
 空調、厨房の排気、火災時の排煙などのためのダクトを加工、取付けする職人。薄鉄板を折り曲げて加工するので、板金工から派生したが、最近はスパイラルダクトが開発されて板金の仕事は減ってきた。また、鉄板のダクトもほとんど工場で製作され、現場では組立てだけになってきた。

・打撃工法(だげきこうほう)
 打撃用のパイルハンマーで杭頭を打って杭打ちを行う工法。一般に杭径800mm以下の施工に用いられる。パイルハンマーの落下高、打撃による貫入量、リバウンド量から支持力の確認が容易にでき、杭工事としては信頼性が高い工法である。しかし、打撃による振動・騒音が大きく市街地では問題となるため、防音防煙カバー付きの機種や油圧パイルハンマーなどを使う。

・竹フローリング(たけ―)(0361)
 表面に竹材を使用した複合フローリング。通常の一間タイプのほかに、300、450、600mm角のフローリングパネルもある。竹フローリングはやや滑りやすいため、使用個所を考慮する必要がある。

・打設(だせつ)(0272)
 コンクリートを型枠のなかに流し込むこと。

・多層溶接(たそうようせつ)(0484)
 ピードを何層も重ねて行う溶接。

・叩き(たたき)(0275)
 コンクリートが充填された部分の型枠を木槌で叩くこと。パイプレータと同様、ジャンカなどの不具合を防ぐために行う。

・畳敷き様(たたみじきよう)(0368)
 畳を一室に敷き詰める場合の社会的な慣習のことをいう。婚礼などの祝い事では祝儀敷き[しゅうぎじき]とし、葬儀などの不祝儀の際には不祝儀敷き[ぶしゅうぎじき]とする。

・畳床(たたみどこ)(0365)
 畳の台となるもの。藁のみを使用する我床[わらどこ]、藁の間にポリステレンフォームなどを挟んだサンドイッチ畳床(または化学畳床)、藁をまったく使わない建材畳床の3種類がある。

・畳張り(たたみばり)(0378)
 角部におけるフローリングの張り方。入隅の1枚だけを留めとする一般的な納まり。

・畳縁(たたみべり)
 畳縁は、畳床に畳表を固定する主に布製の縁である。古くは地位や身分の表示に用いられた。たとえ ば古代や中世では、天皇・上帝・神仏には繧繝縁(うんげんべり)、親王・大臣には雲や菊の大紋または、大紋高麗、卿は小紋高麗縁(こもんこうらいべる)五位以上は紫端六位は横端などと定められていた。現代では、一般住宅では無地縁の茶・紺・柿を主体に、小紋高麗縁なども大広間や床の間に使われている。材質には、絹、麻、木綿、本革などが用いられる。

・畳割り(たたみわり)(0368)
 畳の寸法を基準にする平面計画法のこと。畳割りでは、基準寸法の畳数によって部屋内の柱内法寸法を割り出し、その外側に柱を配置させて桂間寸法を決定する。

・立端(建端)(たっぱ)(0261)
 高さや丈を表す言葉。地盤面からの軒高やパラペットの高さのような最後部までの高さのこと。

・建入れ(たていれ)
 取り付けられたあるいは組み立てられた部材の垂直度のこと。建方ともいう。

・建入れ直し(たていれなおし)
 柱などの倒れや水平垂直を矯正すること。

・建方(たてかた)(0326)
 建方の種類には、積上げ方式(横割り方式)、建方、建逃げ式(縦割り方式)などがある。
 現場で構造部材を組み立てること。木造住宅の躯体工事では、土台の据付から始まり、柱、梁、小屋組の棟上げまでの作業工程をいう。

・竪子、縦子、立子、建子(たてこ)
 mullion, munnion
 ?格子または障子において竪の組子。
 ?垣根で、特に四つ目垣や生垣を造るとき柱の間に垂直に使われる組子の総称。割竹・ひしゃげ竹・黒文字・萩・茅・荒野箒などを束ねたものもある。

・建込み(たてこみ)
 地組みした軸組などを所定位置に建て起こして組み立てること。

・竪桟(たてざん)
  munnion
 戸の竪に設けられる桟。普通は竪框と区別して框の中に組まれたものをいう。

・立て墨(たてずみ)(0248)
 垂直方向の線を立面に表示した墨の総称。たとえば、柱の立面や壁面に出入口、窓などの中心線を表示する。

・建地(たてち)(0424)
 枠組足場や単管足場などにおいて、鉛直荷重を負担する垂直材のこと。

・建付け壁(たてつけかべ)(077)
 床脇壁などの壁部分を、襖仕立てにして建てつける手法。また、座敷内の壁面、主として内法高さの位置に襖をはめ込み、表装とする場合には張付け壁とも呼ぶ。どちらも襖同様取り外し可能なため、行事に応じて入替えるなど、多様な空間演出が行える。また、一般に張付け壁という場合は瓦、板石、タイルなどの仕上げ材を張付けた壁の名称とされる。

・竪羽目板張り(たてはめいたばり)(0394)
 板の方向を縦にして張り上げる工法。板の継手は、突付け張り[つきつけばり]、合决り張り[あいじゃくりばり]、殺ぎ張り[そぎばり]、矢筈張り[やはずばり]、本実張り [ほんざねばり]、雇い実張り [やといさねばり]、目板張り[めいたばり]、大和張り[やまとばり]などの方法がある。

・竪遣り方(たてやりかた)(003)
 石積み、煉瓦積み、タイル貼りなどの目地割、段数などの高さの基準を表示するために目地を墨付けして小幅板を立ち上げる。

・建枠(たてわく)(0420)
 労働安全衛生法施行令第13条第22すの2に定める、鋼管足場用の部材の一つ。

・棚足場(たなあしば)(0417)
 枠組、単管、丸太なとの支柱で支えられた、平面的に広がりのある作業床を有した足場のこと。

・谷(たに)
 屋根面が水下で別の屋根面または壁面と連続的に接する線状の部分。水みちになるため防水対策の必要な個所である。


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