建築用語目次
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・杭(くい)
支持力を確保する杭の形式として支持杭(しじぐい)と摩擦杭(まさつぐい)がある。杭の種類には既製コンクリート杭、鋼杭、場所打ちコンクリート杭などがある。一般に建造物の荷重が軽いあるいは支持杭地盤が比較的浅い場合の支持杭には、主にPHC杭(遠心力プレスとコンクリート杭)が使われ、まれに木杭(きぐい)、PC杭、RC杭が使われる。支持地盤が深い場合は、場所打ち杭、PHC杭が使われることがある。さらに支持地盤が深い場合には、拡底杭、鋼管杭を使用する。
・杭打ち工(くいうちこう)(0213)
建物の支持杭には、既製杭(コンクリート、鋼管)と場所打ち杭がある。どちらも、工法の特許をもつ業者または材料メーカー直属の職人が施工を行う。
・杭基礎(くいきそ)
建造物の荷重を杭で支持層に各材質の杭によって種々の工法で構築して伝えている基礎。支持杭基礎と摩擦杭基礎に分けられる。
・杭地業(くいじぎょう)
杭で構造物の荷重を支える地業。主な杭地業に既製コンクリート杭地業、鋼杭地業、場所打ちコンクリート杭地業がある。
・食違い(くいちがい)(0322)
突合せ継手において、相互の部材が断面内に納まらない状態。食違いによって偏心や応力集中を起こすだけでなく、ずれ量がそのままのど厚の低下を招く。
・杭頭処理(くいとうしょり)
Hack off the pile head contaminated excess concreate
現場打ちコンクリート杭の施工において、孔内に打設された杭上部コンクリート部分で、ブリージング(打設したコンクリートが分離して混練した水の一部が場面に上昇する現象)や泥水の混入により、杭本体が所定の強度に達しない杭頭を50cmほど削り取り、鉄筋を整える作業をいう。基礎に所定の強度を伝えるために大切な工程である。
・杭間ざらい(くいま−)
杭の周りの盛り上がった土や、杭頭処理で発生したガラなどを取り除き均して、割栗石を敷設して地固めした後、捨てコンクリートを打つこと。
・杭間さらい(くいま−)
床付けのときに施工した杭の間の土を掘り揃えること。
・空洞レンガ(くうどう−)(0401)
実体積が見かけ体積の80%未満のレンガで、比較的孔の大きい(孔短辺10mm以上)もの。
・釘(くぎ)
接合部の固定に使われる金具。国土交通省告示第1543号では、使用する部位や負担する耐力などによって釘の種類や打ち方、ピッチなどが決められているため、注意を要する。
・釘仕舞(くぎじまい)(0290)
解体後の型枠材を再利用するために、パネルやコンパネに打ち込んだ釘を抜き取る作業のこと。
・楔(くさび)
ホゾの仕口や貫などを固定するために打ち込む、三角形の堅木の小片。
・管柱(くだばしら)(097)
1層のみに用いる柱で大神楽柱(だいかぐらばしら)とも言う。平屋の上に後から2階を載せる造りを御神楽(おかぐら)、大神楽などと言う。
2階建て以上の場合に、土台から胴差から桁までというように各階ことに横架材間を支える柱。
軸組み工法では105mm角または120mm角で長さ3000mmの製材されたヒノキ、スギ、ツガ、ヒノキ集成柱など。
枠組み工法では主に204材を使用し、床荷重、屋根荷重を支える材料のことをいう。206を使用する場合もある。また、構造上荷重がかかる部位は、現場で204または206材を重ね合わせてつくる。
・口コミ
word-of-mouth
・沓摺(くつずり)(068)
door sill
開き戸の付く出入り口の下枠。木または石などで造り、床面より若干高めにして戸当たりとするのが普通である。
・組子(くみこ)
muntin
格子や建具などを構成している細い部材。建具では一般に桟と呼ばれるものより多少小さい部材をいう。
・組床(くみゆか)図(127)
中間に入れた大梁に小梁を架け床組をつくる形式。これも2階床では普通に用いられている形式である。大きな2階床を複床で組むとそれぞれある程度の断面の材料が必要になる。中間に大梁を入れ、それに小梁を架ければ経済的になると言われている。確かにそうした面もあるかも知れないが、これには別の理由がある。梁間が大きく道中が長いと、その材料の癖が出やすく曲がったり捩れたりしやすい。特に松などの癖の強い木が捩れると手が付けられない。木をうまく読んで材料の癖を打ち消し合うように組めば狂いを抑えることができる。また、材を交差させて組むと変形に対しても効果があるなどの構造的な理由が重要である。小梁の仕口は、大梁と上端をそろえた大入れ蟻掛けが多いが、大梁の欠損も大きく変形に対して力もない。小梁は大梁と上端をそろえずに渡りあごで通すと、大梁の欠損も少なく変形に対しても強い。こうした床組は火打ち梁もいらないと思えるほど、がっちりと固まる。
・グラウティング(0480)
空隙やひび割れ部分にモルタル、樹脂などを注入充填すること。鉄骨では柱脚ベースプレート下に注入することが多い。
・グラスウール(0163)
ガラスを溶融繊維化し綿状とした断熱材で、安価なため最も普及し、目的に応じたさまざまな種類がある。繊維径は高断熱用で4〜5μ、通常7〜8μ。密度は1m3当たりの重量(10,16,24,32,48,64kg)があり数値が大きいほど断熱性能は高い。製品は裸のままのものと表面加工(室内面:防湿、室外面木口面:暴風透湿)されたものがある。
・クライミングクレーン
油圧シリンダーなどを組み込み、自力によって旋回台部分の高さを変えることのできるもので、建物の鉄骨の組立て高さに応じて本体ごとせり迫り上がることができる。荷を吊るために視点から突き出したジブの形によって「傾斜ジブ式クライミングクレーン」と「水平ジブ式クライミングクレーン」がある。
・グラスウール(0163)
ガラスを溶融繊維化し綿状とした断熱材で、安価なため最も普及し、目的に応じたさまざまな種類がある。繊維径は高断熱用で4〜5μ、通常7〜8μ。密度は1m3当たりの重量(10,16,24,32,48,64kg)があり数値が大きいほど断熱性能は高い。製品は裸のままのものと表面加工(室内面:防湿、室外面木口面:暴風透湿)されたものがある。
・クラック(0268)
コンクリートが乾燥するときに収納して生じるひび割れのこと。特にコンクリートで生じる0.1〜0.5mm幅くらいの細かいひび割れをヘアクラックという。
・栗石(くりいし) グリ
ともに割栗石(わりぐりいし)のこと。基礎工事などで地盤を固めるために用いられる細石である。岩石を砕いて作る。土木工事の埋め立て用には重さが100〜200kg程度の大型のものもある。割栗(わりぐり)ともいう。
・グリッパー工法(−こうほう)(0376)
敷き詰めカーペットの最も一般的な工法。施工の際にフェルトなどクッション材を用いる。敷き込む部屋の周囲に木製のグリッパーエッジを打ち付け、カーペットを引き伸ばし、逆目のピンに差し込んで留め付ける。カーペットの端は壁とグリッパーエッジの隙間に差し込む。
・クリティカルパス(くりてぃかるぱす)
・クリーニング工(0238)
建物が完成し、引き渡す前に清掃、汚れ落とし、金物磨きなどを行う職人。材料に適した洗剤、布、道具でクリーニングする。
・クリプトンランプ(0503)
白熱電球の一種。ガラス球内にクリプトンガスを封入することで、小型かつ長寿命 (2000h) なランプとなった。ミニクリプトンランプは種類も豊富で、普通ランプの領域に着実に根を下ろしつつある。
・グリーン材
乾燥されていない製材のこと。未乾燥材(みかんそうざい)ともいう。
・グリーンビルディング(0508)
サスティナブルと同じ意味で用いています。
・グレア
時間的空間的に不適切な輝度分布、輝度範囲、または極端な対比などによって、まぶしさを感じたり、物が見えにくくなったりする視覚の条件。
・クレーター(0481)
アーク溶接のピード終端のくぼみ部分。割れなどが出て欠陥になりやすい
・グレーチング(ぐれーちんぐ)(066)
帯板を格子状に組合せて車輛等の荷重に耐えられるように作られた排水溝のふた。主に屋外に用いられることから耐食性のよい鋳鉄またはステンレスで作られる。
・クレテック工法(−工法)
合理化認定工法の一つ。柱脚部や柱梁接合部などにホゾパイプやドリフトピンホールダウン金物を使う木造オープン工法。省力化が図れるが、構造材にKD材か集成材を使う必要がある。
・クレーン
荷を動力を用いて吊り上げ、かつ、これを水平に運搬することを目的とする機械装置をいう。厚生労働省の「クレーン等安全規則」では、定置されたもの、あるいはレール上などの限定された場所を移動する形式のものをクレーンと区別されている。
・クレーンオペレーター(オペ)(224)
鉄骨建方や資材の荷揚げ・荷卸しのため揚重機を運転する。トラッククレーンなどの車輌系クレーンと、タワークレーンなどの固定式クレーンに分類され、それぞれ免許も異なる。
・黒皮(くろかわ)(0312)
鋼材を熱間圧延するときに生じる黒い光沢のある硬い酸化皮膜で、防錆効果をもつ。ただし,高カボルト接合の摩擦面や溶融亜鉛めっきにおける障害になるため,必要に応じてグラインダーやプラスト処理,酸洗いなどで除去する。
・クローラクレーン
クローラベルト(履帯)を装備した台車の上に、クレーン装置(上部旋回体)を架装した形式のもの。原動機、巻上装置運転室などに前装置が上部旋回体部分に装備される。ラチスブームを30〜80度の範囲で起伏させ、おもにブーム作業をし、ジブは作業半径や揚重高さが不足するときに使用する。
中型クラス(50トン吊り)以上には、垂直に立てたタワーブームの先端にタワージブを取り付けジブで作業する、タワークレーン使用が設定された。最近はタワーブームも60〜90度くらいの範囲で起伏できるようにしたラッフィング使用クローラークレーンが増えており、これにより、建物越しなどでふところの深い作業が可能である。
・クロス工(経師屋)(きょうじや)(0235)
壁や天井にクロスを張る職人。下地は石膏ボードが主流。扱う仕上げ材料は布織物、塩ビクロス、無機質壁紙、不織布、塩ビシートなど種類が多い。また、建具や壁紙などに和紙や織物を張る職人を指す。高級な和紙や織物を平面に張る際は、下地のボード面に和紙を袋張りした上に糊張りする。下地の不陸が隠れ柔らかい仕上げとなる。布の継ぎ目は凹型目地に巻き込み、木製目地棒で押さえる。
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