建築用語 かは〜かん 
13.08.01
建築用語目次

あ〜あの
あは〜あん




か〜かの
かは〜かん





し〜しの
しは〜しん



た〜たの
たは〜たん



と〜との
とは〜とん





は〜はの
はは〜はん

ふ〜ふの
ふは〜ふん
















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・カバープレート(0337)
 構造的負担が人きい主要構造材の仕口などに用いる補強鋼板。梁のウェブにスリーブ管を施工する場合や、断面欠損を補うために取り付ける。食違いや仕口のずれなどの補強処置にも使われる。

・かぶり厚さ(−あつさ)(0296)
 鉄筋と表面とこれを覆うコンクリート表面までの最短距離のこと。かぶり厚さが確保できていないと躯体の強度など性能に問題が生じる。

・壁(かべ)(069)
 垣隔てるの意から出たと言われる。建物の内外に関わらず空間を分離する垂直の構造物。構造上からは耐力壁と非耐力壁とに分けられる。その立つ位置により、外周を遮る外周壁、側壁、外壁、内部を間仕切る間仕切壁、内壁などに分けられる。内部仕上げに関係する用語としては、和風、洋風という基本的構造システムから大きく真壁(しんかべ)、大壁(おおかべ)とに分けられ、その壁面の部位により、蟻壁(ありかべ)、小壁(こかべ)、垂れ壁(たれかべ)、腰壁(こしかべ)、仕上げの種類から塗り壁(ぬりかべ)、張り壁(はりかべ)、板壁(いたかべ)、特殊なつくりとして建付け壁(たてつけかべ)、張付け壁(はりつけかべ)などに呼び分けられる。

・壁つなぎ(かベ−)(0426)
 足場の安定を保つために、建築物と足場の建地をつなぐ物のこと。

・壁柱率(かべはしらりつ)
 1階の壁および柱の水平断面積の合計を1階床面積で割った値。

・叺(かます)(035)
 ムシロを二つにして作った袋。流入する雨水を応急的に止めるときなど、土を入れて土のうとして使用する。

・框(かまち)(046)
 床板などの小口や側面の止めを隠すために取り付ける化粧の横木のこと。床框、上がり框などがある。また建具材ではガラス戸、障子などの周囲を固めるフレームのことをいう。竪框、上框、下框、重框、掛引框などがある。

・釜場(かまば)(031)
 根切り底たまった雨水や湧水を排水するため、揚水ポンプを据える穴。躯体の位置を避けた根切り底の一角に計画的に設けられることが多い。

・紙壁紙(かみかべがみ)(0390)
 主原料が紙の壁紙。パルプや再生パルプ、コウゾなどを原料として、難然紙で裏打ちをし、プリントやエンボスなどの加工を施してつくられる。塩ビやアクリルで撥水加工されているものも多い。紙壁紙はビニル壁紙に比べ下地の影響を受けやすく、下地調整をしっかり行わなければならない。

・鴨居(かもい)(0356)
 障子や襖などの上部にある棟木で、建具を滑らせるための溝がある。溝のないものは無目鴨居[むめかもい]と呼ぶ。壁面に取り付け、鴨居に似せた化粧材を付け鴨居[つけかもい]という。

・茅負い(かやおい)(147)
 垂木の端部に載り、横に連結し補強する材。軒の反りをつくり出すため、材は垂木の2倍角と大きく、眉欠きをすることもある。はね木を用いる場合茅負いは、はね木の先端のほぞにはめて支えられ、垂木を吊上げる状態となる。茅葺き屋根の茅負いは丸太や丸竹で、葺き茅を水平に並べるために取りつけるものである。屋根葺き材となじみをよくするための材で、また裏甲とともに軒反りを形づくる。

・ガラ
 産業廃棄物および建設廃材の総称。谷地や窪地にガラを不法投棄して宅地化したり、解体建物の基礎を埋めてしまうと、不同沈下や陥没の原因となる。

・ガラス工(232)
 サッシやカーテンウォールにガラスをはめる職人。最近は、ほとんどのガラスはカッティングセンターと呼ばれる工場で正確に裁断されてくるので、職人はセッティングブロックをガラス溝に置いてはめる。大きな板はタコと呼ぶ吸盤で運ぶ。ガラスサッシ枠に密着させる仕事は専業化され通常、シーリング工が施工する。

・唐破風(からはふ)(0153)
 上方が起り、左右で反転して破風尻でほぼ水平になる連続曲線からなる破風。すでに平安時代の絵巻物でつくられたものを大唐破風(おおからはふ)と言い、神社の向拝、玄関、門構え(唐門)にみられる。町中の銭湯でも馴染みがある。また大屋根の軒先と唐破風前面をそろえたものを軒唐破風という。唐破風には兎の毛通し(うのけとおし)と呼ばれる平たい形をした懸魚(げぎょ)が付く。

・ガラリ(0342)
 設備開口や換気孔などに取り付ける連続羽状の覆い戸。通気を確保しながら雨水を遮る。一般的な水平羽根のガラリに加え、止水性に優れる縦ガラリもつくられている。本来ルーバーもガラリと同じものだが、こちらは日よけや目隠しの意味が強い。

・仮筋かい(かりすじかい)
 木造の建物を建方時や工事中に、建物全体が歪まないよう、釘で仮留めする筋かいのこと。

・苅初の儀(かりぞめのぎ)(0452)
盛砂に差してある忌草を鎌で刈る儀式。設計者が行う。

・仮ボルト(かり−)(0333)
 鉄骨の建方工事で建入れ直し後に鉄骨部材の接合部分のボルトを仮に締めて接合するときに使うボルト。

・換算N値(かんさんえぬち)
 スウェーデン式サウンディング試験で、ロッドが土中に貫入していく際の摩擦抵抗をN値に換算する計算式のこと。砂質土用・粘性土用の2種類がある。

・乾式浮き床(かんしきうきゆか)(0375)
 床の衝撃音や振動音を遮断するために、床とコンクリートスラブなどの構造体との間を防振材で絶縁する床の工法。

・乾式工法(かんしきこうほう)(0403)
 レンガとコンクリート壁の間にモルタル詰めを行わず、金物のみで保持する工法。エフロレッセンスや外断熱のために行われる。英国などの古い建築も同様に、レンガによる二重壁の間にモルタルは詰めない。

・乾式二重床(かんしきにじゅうゆか)(0375)
 大引や根太などで組まれた乾式の床のこと全般を指す。二重床構造とも呼ばれる。

・含水率(がんすいりつ)
 木材に含まれる水分量を、木材の重さとの比を百分率で表したもの。含水率が30%を切ると、木の収縮や狂いが出始めるため、構造材に使う場合は少なくとも含水率が25%以下のものを使いたい。

・乾燥材(かんそうざい)
 含水率が規定の数値にまで下がった材をいう。

・カンタブ(0283)
 生コンのなかの塩分量を測定する試験紙。10分ほどで測定結果が出る。

・寒中コンクリート(かんちゅう−)(0276)
 コンクリートの打込み後の養生期間に、コンクリートが凍結する恐れのある時期に施工されるコンクリートのこと。シート掛けなどで表面の凍結を防ぐ。

・鉋(かんな)
 材料の不陸(高さ違い、目違い)をとる工具。電気鉋(プレーナー)(でんきかんな)を使用することも多い。
 通常、見え掛かり材は、鉋掛けをして仕上げる。

・観音開き(かんのんびらき)(0049)
 両開き戸のこと。または、両開き戸のそれぞれの戸がさらに中央に折れて開く戸。

・陥没(かんぼつ)
不同沈下の原因の一つ。不法投棄したガラの隙間に雨水とともに土が吸い込まれたり、埋め立てた植栽や生ごみが腐食して空洞ができると、地表が局所的に沈降する。


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