建築用語目次
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・オアシス運動(−うんどう)(0436)
「オハヨウ」「アリガトウ「シツレイシマス」「スミマセン」の頭文字を使った運動。この運動による円滑なコミュニケーションが安全管理に役立つ。
・扇垂木(おうぎだるき)(140)
放射状に配列された垂木。平行垂木に対して言う。古代の寄棟屋根では構造上、扇垂木の使用はごく自然であったと言われる。平行垂木では、配付け垂木の部分は屋根の荷重が隅木に集中してしまい垂木は構造上役に立たない。しかし、この部分の垂木を放射状にすれば荷重は垂木に均等に掛かり桁に伝わることとなる。鎌倉時代、大仏様と禅宗様の導入とともに社寺建築に用いられるようになるが、あまり実例がないのは日本人は平行線による安定した美しさの方を好んだためと言う説もある。大仏様では隅の近くだけ放射線状になっており、これを隅扇と言う。禅宗様では軒全体にわたって放射線に配列される。
・応力(おうりょく)
骨組に荷重が作用すると反力が生じる。これら外力は、骨組の部材を伝わってつり合う。
この部材に生じる力(内力)をいう。応力は外力対して、つり合うように生じる。伝わる状態によって、
軸方向力(軸応力)、せん断力せん断応力)、曲げモーメント(曲げ応力)がある。
・大矩・大曲(おおがね)
各辺が3:4:5になるように小幅板を用いて現場制作した直角三角定規。大定規(おおじょうぎ)三四五(さんしこ・さしご)ともいう。
・大壁(おおかべ)(070)
柱を壁で覆ってしまうつくりをいう。
・大手(おおて(おおで))(0384)
横手(よこて)ともいう。引き戸の竪框や柱が竪枠に接する見込み部分を指す。フラッシュ戸ではこの部分の表面小口を一般的には突付け張りにして納める。また、小口処理用のテープのことをいう。
・大引(おおびき)(119)(285)図
1.1階の床の根太を受ける角材のこと。現代では3尺間に3寸角を用いることが多い。大引は3尺ごとに床束で受け、端部は大引受けや土台で止める。古民家では太い丸太の上端を均して1間ごとにいれ足堅めや柱で固めた主要な構造材であった。
2.スラブ型枠において根太を受けるため90cmほどの間隔で並べられる部材。端太角[ばたかく]や60mm角の鋼製角パイプを用いることが多い。規格化されたアルミ製の大引材もある。
・大引受け(おおびき)
大引が土台に載せられない場合に用いる部材で、柱に添わせる横木。
・大津壁(おおつかべ)(079)
日本壁の1つ。色土、消石灰、すさに糊を加えず水だけで練った材料で塗上げた壁。漆喰壁やプラスター壁に酷似している。色土には白土(しろつち)、浅黄土(あさぎつち)、黄土(きつち)があり、滋賀県産の白土が古くから有名で大津壁の名称はこれに由来するといわれる。大津壁には並大津と大津磨きがあり、並大津は、ドロマイト・プラスターが普及するまで、和風住宅の中級仕上げとして多く用いられた。
・拝み(おがみ)(149)
破風板や合掌などが頂点で合わさるところ。破風板の取付け方で拝みの上方を透かせるのは、荷重のために下の方が透いてくるのを見越してそうするのである。
・拝む(おがむ)(258)
直立しているべきものが、傾いていること。
・置敷き工法(おきじきこうはう)(0376)
カーペットで中敷きや部分敷きをする場合、床を傷付けないように釘や接着剤を一切使わず、置くだけの工法。滑りやすい床の場合、カーペットが動いてしまい危険なため、スリップ止めとして裏面に下敷き材を使用する必要がある。
・送り(おくり)(262)
ピッチともいう。材を並べたり、釘を打ったりするときの間隔などを指す。図面に記載するときには@で表現されることが多い。
・納まり(おさまり)(252)
間取りや空間、あるいは部材の組合せや取合い、見え掛かり、仕上げの精度などが、美観上や機能の面などでうまく仕上がっているかどうやを指し、「納まりがよい、悪い」という。
・OJT(おーじぇーていー)(0442)
訓練センターなどでの訓練でなく、各職場で業務内容に密着して行われる職場内指導を意味する。On the Job Training の略。
・押出し法ポリスチレンフォーム(168)
ビーズ法とは異なり、押出し成形で板状に発泡させたものでより一般的。ビーズ法より断熱性、耐圧性、耐候性に優れ、透湿抵抗が大きいものが得られるが柔軟性に欠ける。形状維持性が高いのでコンクリート打込み工法に対応できる。耐熱温度は80度。
・押し縁(おしぶち)(0354)
板ものの継目や端部などに隙間を隠したり、押さえるために取り付ける細い棒状の部材。
・オーソライズ
・尾垂木(おだるき)(144)
斗きょう(ときょう)の間から斜め下方に突出している垂木のこと。
・追掛け大栓継ぎ(おっかけだいせんつぎ)
腰掛け蟻継ぎ、腰掛け鎌継ぎなどともに日常的によく使われる略鎌系の継手で、割継ぎ(わりつぎ)とも言う。桁などで持出し継ぎとして使われるが、強度は曲げ、引張りとも腰掛け鎌継ぎよりも優れ、せん断では同程度である。男木・女木ともに、引掛かり部分の滑り勾配は成の1/10〜1/20程度取られ、2材を引き付けて胴付き面を密着させる働きをする。取付け方は、上から上木を下木に滑り込ませ、側面の肉厚の大きい方から込み栓を互い違いに打ち込んでいく。このため材軸方向への移動は少ない。
・音鳴り(おとなり)(0351)
熱伸びによってカーテンウォール部材が擦れて生じる有害な音。雲間から太陽が現れただけでも大きな軋み音がすることがあり、重大な欠陥になる。滑り材を要所にはさんで発音を防止する。
・オートレベル
レーザーレベルと同様に、レベル本体がレーザー光線を出し水平を測る機械。ポイントになると音で分かるようになっているので、一人で隅出しができる。
・おなま(0402)
手を加えていない標準サイズ(210×100×60mm)のレンガ。全形ともいう。
・オーバーハング
外壁よりはね出した屋根やバルコニーの部分をいう。
また、枠組壁工法では、下階より持ち出した上階の部分の意味で、2階の耐力壁線が1階の耐力壁線よりも外側に出ている部分を指す。この場合の寸法は91cm以内が標準。
・オーバーラップ (0476)
溶接欠陥の一種。溶着金属が止端で母材に融合せず、重なった状態になった部分。3mm以上の余分な部分はグラインダーなどで削り補正する。
・帯筋(おぴきん)(294)
柱筋・梁筋の主筋を束ねる状態で、主材に対して直角に帯状に配置されている鉄筋。柱に使用されるものをフープ(帯筋)という。フープを一本ずつ溶接したものもある。
・オプティシズム
・オープンカット(024)
山止めをやらない根切りのこと。のり付きオープンカットあるいは素掘り(すぼり)・空掘り(からぼり)ともいわれる。地下鉄工事などでは、地上から掘削して躯体を構築する工法をオープンカットと呼んでいる。
・オープンジョイント(0343)
サッシ内部やパネル目地内を外気に開放し、内外の圧力差をなるべく小さくすることで雨水の浸入を防ぐ方式。等圧構法と呼ばれる。設計は難しいが、水密性能の永続性が期待できる。
・親方(おやかた)
通常、年季契約を結んで労働者を自家に住み込ませ、技能を修得さえるさせる代りに、労働者から労働を提供させ、これによって事業を経営するもの。封建時代の親方子方制、あるいは親分子分制の名残り。
・親杭(おやぐい)
soldier beam
山止工事における横矢板を受ける土止め杭。
・親杭横矢板工法(おやぐいよこやいたこうほう)
H鋼あるいはI形鋼、レールなど(親杭)を一定間隔に打ち込み、間に木製の厚板(横矢板)を差し込んで山止め壁とする工法。
H鋼横矢板工法、ジョイスト工法ともいう。
・親墨(おやずみ)(248)
墨出し作業の元となる墨。元墨(もとずみ)ともいう。前階を通しての基準墨でなく、階別の各階にのみ適用される基準墨などを区別して呼ぶ。子墨(こずみ)は基準墨をもとに割り出す墨をいう。
・親網(おやづな)(0331)
親ワイヤ[おや−]ともいう。作業員が墜落防止のために着用する安全帯(命綱)を掛けるロープ。
・オランダ積み(−づみ)
Duch bond
煉瓦積みの一つ。段ごとに長平面と小口面とが交互に現れる積み方で、外観はイギリス積みと同じであるが、隅角部や端部に羊羹(ようかん)(210mm×100/2mm×60mm)を用いず、七五(210mm×100mm×210/4mm)を使って芋目地となるのを防止した積み方。
・折上げ天井(おりあげてんじょう)
天井形式の一つ。天井長押(回り縁)から丸型に湾曲した支輪で長押より高く持ち上げたもの。折上げ格天井・折上げ組入れ誕生・二重折上げ天井・二重折上げ小組格天井などがある。
・折置組(おりおきぐみ)(116)
和小屋での桁と小屋梁の取り合いの方式で、小屋梁を柱で受け、その上に桁がかけられる組み方のこと。梁の下には必ず柱が必要になるため、小屋組の構造の影響で間取り、柱の割付けに自由度が少ない。小屋からの力を柱に直接流すことができるので構造上は明快。
・織物壁紙(おりものかべがみ)(0391)
平織、綾織などの織物や経糸張り[たていとはり]、不織布、伝統的な葛布[くずふ]を裏打ちしたものなどをいう。柔らかな質感があり吸音機能や調湿作用などももつ。素材はレーヨンが多いが、天然素材を利用したものなども登場している。防火壁装の分類では、防火性能の区分上「織物壁紙」と「化学繊維壁紙」に分けられている。織物繊維はレーヨンをはじめ、綿、麻などがある。化学繊維壁紙とはアクリル繊維などをいう。
・オールケーシング工法(−工法)
杭底部までケーシングチューブを振動させながら挿入しつつ、ハンマーグラブで掘削排土したり、ケーシングを回転圧入させたうえ、ハンマーグラブやアースドリルでケーシング内を掘削する工法。その後あらかじめ地上で組まれた鉄筋籠を構内に挿入し、トレミー管をセットし、生コンを流し込みながらケーシング引き抜きを行う工法である。ベノト工法ともいう。一般的にはベントナイト液を使用しないので、周辺摩擦力も有利であり、信頼性が高い。
・温度チョーク(おんど−)(0338)
鋼材表面が所定の温度に達すると溶け出すチョーク。パス間温度などの管理には不可欠。
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