建築用語 ち 
09.10.01
あ〜あの
あは〜あん




か〜かの
かは〜かん





し〜しの
しは〜しん



た〜たの
たは〜たん



と〜との
とは〜とん





は〜はの
はは〜はん

ふ〜ふの
ふは〜ふん
















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・遅延形減水剤(ちえんけいげんすいざい)(0270)
 遅延形は減水剤としての効果をもちつつコンクリートの硬化を遅くする。生コンの運搬時間あるいは打込みまでの時間が長引く場合や気温の高い夏期施工の場合などに用いる。使用量によっては、異常凝結を起こすことがあるので、使用量の十分な管理が必要である。

・力垂木(ちからだるき)(143)
 補強のため随所に配置された耐力の大きい垂木のこと。外観は他の垂木と変わらないが、成を大きくしたり、二軒の場合は飛檐垂木(ひえんだるき)と地垂木を1つの材から刻み出したりする。

・力根太(ちからねだ)(130)
 2階以上の床で通常の根太の間に入れる大きな断面の根太のことを言う。床の自重や特別に大きな積載荷重に対する補強材である。

・地形図(ちけいず)
 国土交通省国土地理院が発行している基本図で、日本国土を網羅している。地盤の良否は地形によって左右されることが多いので、計画地がどのような地形に該当しているのかを調べるものに役立つ。

・地層構成(ちそうこうせい)
 建築物の下の地層が水平に堆積しているか、傾斜しているか、軟弱層はどの深度に分布しているか、盛土はあるかといった地盤の成因や状態のこと。

・地耐力(ちたいりょく)
 地盤が構造物を支えられる強度。地盤の強度を破壊現象の観点から捉える支持力と、破壊には到らないものの体積が収縮したり変形する沈下量とを比較し、小さいほうの許容値を地耐力とする。

・地中連続壁工法(ちちゅうれんぞくへきこうほう)
 本来山留め工法として開発されたもの。支持地盤まで施工することで、場所打ち杭として利用できる。柱・桁行梁・地中梁を壁体に内蔵させ、かつ壁に直角方向の大梁・小梁・床版などを接続するなど、壁体に構造躯体としての機能を付加させる場合もある。

・千鳥破風(ちどりはふ)(0151)
 屋根の流れの面に起こした小さい破風のこと。

・千鳥張り(ちどりばり)
 継目を揃えずに、互い違いに配置すること。

・チャンネル(0309)
 溝形鋼[みぞがたこう]。Cチヤンともいう。

・鋳塊(ちゅうかい)
 ingot
 炉から溶融された鋼を流し出し、柱状の塊として固めたものこの鋳塊は再熱され圧延などによって鋼板など鋼製品に加工される「鋼鋳」ともいう。

・中間処理業者(ちゅうかんしょりぎょうしゃ)
 廃棄物を破砕、焼却、脱水、中和などの方法により、廃棄物の減量化や安定化、安全化、無害化、資源化を図る業者。

・中間処理場(ちゅうかんしょりじょう)
 産業廃棄物を最終処分場へもっていかず、中間で焼却や破砕、圧縮などの処理を行うところ。中間処理場で処理されたものは再利用されるものと最終処分場へ行くものとに分かれる。マニフェストシステムでは、中間処理場での処分は最終処分と同様に処分終了とみなされ、その後は中間処理業者の責任となる。
 '01年4月1日の「廃掃法」改正により、中間処理業者はマニフェストE票の管理が義務付けられている。

・長期優良住宅法(ちょうきゆうりょうじゅうたくほう)

長期優良住宅法とは、世代を超えて住み継いでいけるような性能の高い家「長期優良住宅」の普及を促進する法律。
同法の仕様は、大手住宅メーカーの間では標準化されつつある。
長期優良住宅のメリットとしては、耐久性だけでなく、「所得税」「登録免許税」「不動産取得税」「固定資産税」等の税の優遇措置も注目されている。(平成21年6月現在)
長期優良住宅の認定を受けるには、それぞれの認定基準に従い、設計・施工をしなければならない。
木造住宅に求められる性能には、「耐久性」「耐震性」「維持管理性」「省エネルギー性」である。
また、戸建て住宅の場合は、いずれかの階の床面積が40u以上かつ延べ床面積75u以上である。

・中実レンガ(ちゅうじつ−)(0400)
 実体積が見かけ体積の80%以上のレンガ。普通は孔のないもの。

・柱状地盤改良(ちゅうじょうじばんかいりょう)
 セメント系固化材を軟弱地盤と混合かく拌することで地中に円柱状の改良体を形成する工法。杭とは異なり堅固な支持層を必要としないので、スウェーデン式サウンディング試験のデータからでも設計ができる。

・鋳鉄銅(ちゅうてつこう)(0303)
鉄、炭素合金銑鉄よりつくる。圧延はできないが、鋳造性に富む。

・柱頭板(ちゅうとうばん)
 dropped panel
 フラットスラブ構造で荷重を柱へ伝えるため柱頭部付近でスラブ厚さを増した部分。

・柱列壁工法(ちゅうれるへきこうほう)
 土中にモルタルの柱を連続して作り、それを山止め壁とする工法である。柱の作り方により次の3通りがある。
・ソイルモルタル柱列壁(−ちゅうれつへき)は、オーガー(掘削ドリル)で土中を掘削し、注入したセメントと掘削土を混ぜ合わせたモルタル(ソイルモルタルという)柱を作る。心材にはH鋼などを使う。SMW(えすえむだぶりゅー)とも呼ばれる。
 ・既製杭柱列壁(きせいぐいちゅうれるへき)は、ソイルモルタル柱に心材としてRCや鋼管の既製杭を使う。
 ・モルタル柱列壁(−ちゅうれるへき)は、オーガーで削孔排土した孔にモルタルを注入し、心材として鉄筋籠あるいはH鋼を挿入して柱を作る。

・ちょうな
 軸組工法にて鉋で削ることができないような太く曲がっている梁、柱の木材の表面を仕上げる工具。

・チューブ構造
 超高層の発展に伴って生まれてきた最も有効なシステム。ロ断面を超高層の外形いっぱいに適用するもの。全体曲げに対して建物の全幅を使って抵抗するという考えから生まれているため、建物がスレンダーになるほどこの形の利点が生かされる。またチューブを構成するためにチューブを構成する面が面としての剛性を十分に持っていることが必要である。部材としての箱形断面は、面がすべてソリッドである(連続している)から、フランジ面に力を伝えるのに、ウェブ面での変形がほとんど生じない状態で可能である。しかし、これが建物の場合は外週を無窓にするわけにはいかないので多少変形が生ずる。この変形を加味したもので応力図を描くと図  のようになる。チューブを構成する面が剛ければ剛いほど応力の状態はAに近づき、柔らかければCの状態に近づく。一般にチューブとしての面を構成できるのは、柱・梁純ラーメン型のスパン3〜4m以下のもの、あるいは面内いっぱいにブレースを配して剛性を上げているものなどである。
 1)シングルチューブとは外週の構面が、チューブとして利くものをいう。この外周チューブのみで全水平力に抵抗し得るものであれば、内部の柱は単に鉛直力だけを支持すればよいしこのチューブだけで抵抗できない場合は内部の耐震要素と協調して抵抗することになる。内部の耐震要素としては、ラーメン、耐震壁、コアのいずれもが協調し得る。真中にコアのあるものは、チューブが”殻”に擬せられることもあって、ハルコア(Hull-Core)構造とも呼ばれる。
 2)ブレースチューブ(筋かい入りチューブ)とはチューブ構成の一形態であるが、構面のすべてにブレースを入れて剛性を高めたものである。水平力に対しても耐力で抵抗するので効率が良い。ただし外周面のブレースは、エレベーションにそのまま現れるので、意匠面での解決を図って初めて実現する。
 3)ダブルチューブ(二重チューブ)とはチューブを二重に重ねたものである。内部のチューブは外部のチューブほどには利かないが、内部の耐震要素の一形態として有効である。
 4)バンドルチューブ(束ねチューブ)とはチューブの利きを良くするために、ウェブに相当する構面を束状に入れる。構面の幅が大きいときには有効な対処法である。

・超音波探傷工(ちょうおんぱたんしょうこう)(228)
 鉄骨構造の溶接部分、鉄筋の圧接部分に欠陥がないかどうか超音波の反射波を利用して非破壊検査を行う技術者。

・超軽PCa版(ちょうけいりようぷれきゃすとばん)(0341)
 通常のPCa版は比重1.9程度(コンクリート比重)だが、特殊なコンクリートを用いて、より軽量化したPCa版。軽量骨材や気泡を混ぜることで、比重1.0〜1.5とした製品が各種開発されている。

・調光器(ちょうこうき)(0512)
 照明のレベルを調節する装置。

・調合強度(ちょうごうきょうど)(0280)
 コンクリートの強度を決める場合に目標とする圧縮強度のことで、品質のバラツキや養生温度などを考慮して設計基準強度に割増をしたもの。

・丁場(ちょうば)(0241)
 建築工事の営業領域や縄張りのことで、鉄筋コンクリート造や鉄骨造のように建設業者が元請けとなって下請け業者を使うやり方を指す野丁場(のちょうば)、町の棟梁や工務店が請け負うような木造住宅の現場を町場(まちば)という。また、採石場・石工事の現場を指す意味をもつ。

・丁場(ちょうば)(0410)
 石材の採掘場のこと。石の種類や産地によっていろいろなタイプがあり、露天掘りのものやトンネル、竪穴のほか、転石を原料とすることもある。

・丁張り(ちょうばり)(007)
 掘削や盛土などの土工事、石積みの擁壁工事などで、仕上がり面を表示するために杭と小幅板などでつくられた定規類。

・直階段(ちょくかいだん)(017)
 上階まで一直線に架け渡された階段で、町場では鉄砲階段などとも呼ばれる。そして階高が高い場合は中間に踊り場を設ける。

・直交クランプ(ちょっこう−)(0423)
 緊結金具の一つで、緊結した鋼管の交差角度が90度に保たれる構造のもの。

・ちり(0395)
 二つの部材が小さな段差をもって納まる個所の段差のこと。一般的に和室の真壁における柱と壁の段差のことをいう。


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