建築用語目次
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・地盤(じばん)
建築物など構造物の荷重、外力などを負担する地殻の最表部のこと。地盤の強度は建物の構造決定に関係するため、計画前に地盤調査を行う。
・地盤改良(じばんかいりょう)
軟弱地盤を良質の土と置換したり、盛土の自重で強制的に沈下を促進させるなどして、地盤の強度を向上させる工法。戸建住宅で採用される地盤改良には表層地盤改良、柱状地盤改良が多い。そのほかに、小口径鋼管打設工法などがある。
・地盤調査(じばんちょうさ)
地盤調査の種類にはスウェーデン式サウンディング試験(SS試験)や標準貫入試験などがあり、主に地耐力などを測る。
・地盤沈下(じばんちんか)
地盤の相対的沈下のこと。原因としては建物荷重によって起こる沈下だけではなく、擁壁が沈下したり前面に滑り出すことで土砂が流れ出て起きたものや、地下水を過剰に汲み上げることにより、広範囲にわたって粘土層や帯水層が庄縮して起きたものなどがある。
・地盤の許容応力度(じばんのきょようおうりょくど)
許容支持力度(きょようしじりょくど)と同義。建物荷重によって地盤に発生する応力度の許容値のこと。
・地盤保障(じばんほしょう)
'00年の品確法施行により、主要構造部の10年間の瑕疵担保責任が義務化されたことから、建物の瑕疵の大きな原因となる地盤について、一定の保証料をかける対価として瑕疵の補修費を補填する仕組lみのこと。
・四分一(しぶいち)(0383)
壁の入隅部に付ける細い部材。
・ジブクレーン
一定の角度で支持されたブーム(ジブ)の先端からフックを上下させて、重量物を吊り上げるクレーンである。建築工事では、施工中の建物の最上階に設置された低床ジブクレーンやレール上を移動する走行式低床ジブクレーンが多用されている。鉄骨組立に使用したクライミングクレーンの解体に用い、その後の資材の揚重作業はジブクレーンで行うことになる。
・支保工(しほこう)(0285)
工事途中において荷重を支える仮設部材のこと。一般的にはパイプサポートが使われる。
・絞り水(しぼりみず)(0036)
掘削する土そのものに含まれている地下水。掘削の途上で湧水となって表出するが、一度排水してしまうと後は出てこない。
・締固め(しめかため)
砂または砂質地盤の密度を大きくして安定度を増すため、突固め・転圧・水締めなどを行う。
・湿り空気線図(しめりくうきせんず)(0200)
温度と絶対湿度を軸にして、その空気の相対湿度と全熱量(エンタルピー)が求められる線図表である。これにより室内空気の露天温度(結露が発生する温度)が即座に求められる。
・遮音フローリング(しゃおん−)(0363)
高層の集合住宅に多く用いられる、上下階の遮音を確保するためのフローリング。裏面に遮音マットが張り付けられ、コンクリートスラブに直接接着剤で貼り付けられる。
・シャコネクター
梁材と床スラブ(デッキプレート+スラブコンクリート)のせん断ずれどめに使用。
・シャックル(0329)
ワイヤロープや鎖の端を留める金具。しゃこともいう。
・地山(じやま)
人為的な掘削や埋戻し、または盛土が行われておらす、自然に形成きれたままの状態にある地盤。
・砂利地業(じゃりじぎょう)
比較的良好な地盤の場合に、根切り底に直接砕石を6〜10cm敷き込み、突き固めする。
・シャーリンク(0482)
2枚の特殊鋼製の刃で鉄筋や鋼材を切断する工具。この工具を使って切断すること。
・ジャロジー(0043)
建具や窓に取り付けた可動式のルーバー。可動ガラスルーバーサッシの一般名称になっている。ハンドル状のオペレーターによってルーバーを動かすことによってルーバーを動かすことができるが、付け枠の見込みが大きいと操作性が悪くなることがあるので注意が必要。浴室や台所の常に喚起を必要とする場所への使用は特に有効。
・ジャンカ(0268)
コンクリートの外面に現れる、砂利が分離したまま硬化したもの。豆板[まめいた]、あばたともいう。
・シャンデリア(0509)
多数の光源を、多数のガラスビーズなどとともに配置して、直接光、反射光、屈折光などによる華やかな雰囲気を演出する吊り下げ型の器具。
・集中荷重
ある点に集中して作用する荷重
・書院(しょいん)
書斎のこと。
・書院造(しょいんづくり)
書院を建物の中心にしている様式。
・集合住宅の形式
集合住宅は、住宅の高さ、住戸形式、通路形式、断面形式により、それぞれいくつかのタイプに分類される。
1.住宅の高さによる分類
低層住宅、中層住宅、高層住宅
2.住戸形式による分類
フラット、メゾネット、セミメゾネット、テラスハウス
3.通路形式による分類
階段室型、片廊下型、中廊下型、ツインコリドール型、集中型
4.断面形式による分類
各階廊下型、スキップフロア型
・じゅうたん工(0236)
床仕上げ職人のなかで、じゅうたん職人は特殊技能を要する職人でもある。床に接着剤で直にじゅうたんを貼る場合もあるが、一般にはコンクリートまたは合板床下地の上にフェルトを敷いてからじゅうたんを敷く。部屋の周囲にはグリッパート呼ばれる釘の突き出ている木片を取り付け、これにじゅうたんを引っ掛ける。キッカーという道具を膝で蹴ってゆるまないように敷くのに熟練を要す。
・充填断熱(じゅうてんだんねつ)(0180)
フェルト状断熱材を接着材またはボード状断熱材を根太や間柱などの下地材の間にはめ込む工法。はめ込み工法ともいう。
・重歩行用フローリング(じゅうほこうよう−)(0363)
重歩行や土足歩行に耐える高い耐久性をもったフローリング。木質繊維のなかに樹脂を注入し耐久性を高めるWPC加工を施したものなどがある。
・主筋(しゅきん)(0294)
RC造で主に曲げに対して効くように配置される鉄筋のこと。柱では縦筋、梁では横に走る鉄筋、床では短辺方向の鉄筋を指す。
・受電(じゅでん)
power supply
・竣工式(しゅんこうしき)(0461)
建物が完成し使用を開始する前に、建物が無事に竣エしたことを神様に報告し、感謝の念を捧げるとともに、永遠なる建物の安全堅固と、施主の繁栄を祈願する儀式である。建物の完成時に行われる儀式は「清祓式」と「竣工奉告祭」の二つがあり本来、竣工式は竣工奉告祭のことであるが、現在はこの二つを区別せず一緒のものとして行われているようである。
・竣工奉告祭(しゅんこうはうこくさい)(0463)
新建築物の安全・建築主の永遠の繁栄を祈願する儀式。
・ジョイナー(0383)
ボード張りの目地部分に取り付ける、細い棒状の目地材。材料はアルミ製やプラスチック製などで、形状も多種多様。
・定規掘り(じょうぎぼり)
シートパイルや親杭を計画された位置に正しく打ち込むための定規を据える溝を掘ること。
・衝撃試験(しょうげきしけん)(0482)
鋼材に衝撃力を加えて変形を与えず破壊し、鋼材の靭性(粘り)を測定する試験。一般に振子形ハンマー式(シヤルピー式)が用いられる。
・昇降機工(しょうこうきこう)(237)
エレベータのメーカーは日本に数社しかなく、それぞれのメーカー専属の技術者が組み立て、調整を行う。運行のプログラムのセットや調整はさらに専門の技術者が行う。
・小口径鋼管打設工法(しょうこうけいこうかんだせつこうほう)
構造物を支えるために支持層まで鋼管を打設する工法。戸建住宅では、圧入に要する施工機の能力を勘案して口径の小さい構造用炭素鋼鋼管(139.8mm径など)を使用するが、小口径のため支持杭とはみなされず、建築基準法では地業に分類されている。
・収集運搬業者(しょうしゅううんぱんぎょうしゃ)
廃棄物を収集、運搬する業者を指す。廃棄物の適正な分別、保管などを行い、生活環境保全や公衆衛生の向上を図ることを目的とする。
・照度(しょうど)(0500)
単位:lX (ルクス)
単位面積当たりの光の量(光束)。照明では、場所や作業についてJIS規格で基準が示されている。
・上棟(じょうとう)
Completion of the frame work
・上棟式(じょうとうしき)(0456)
木造建築で棟木(むなぎ)を取り付けるとに行われる儀式。鉄骨造の場合は最上階の鉄骨取付けのとき、鉄筋コンクリート造の場合は、最上階にコンクリートが打ち上がったとさに行われる。鉄骨造の場合、上棟の儀と称して「鋲打の儀」(ぴょううちのぎ)を行うことが多い。「鋲打ちの儀」は、「鋲納めの儀」「鋲締めの儀」「検鋲の儀」の順序で進められる。鋲納めは施工者、鋲締めは設計者、検鋲は発注者が一般的である。鉄筋コンクリート造の場合は上棟の儀のなかで、棟礼をお祓いする型で行われることもある。
・床版工(デッキ屋・スタッド屋)(しょうばんこう)(228)
鉄骨の床にデッキプレートを敷く職人(デッキ屋)と鉄骨梁にスタッドジベルを打つ職人(スタッド屋)の2種類がいる。デッキ屋はデッキプレートを梁に溶接し、コンクリート止め枠を取り付ける。場合により鉄筋代わりのワイヤメッシュの敷込みも行う。スタッド屋は、床コンクリートと梁鉄骨を一体化させるためにスタッドジベルを高電圧の溶接銃で梁に溶接する。
・照明環境(しょうめいかんきょう)(0512)
光、色、空間形状などによって空間につくり出される生理的、心理的環境。
・常用(じょうよう)(0239)
一定の期間において継続的に雇われる作業員のこと。また、仕事の出来高に関係無く勤務時間や日数に応じて支払う方式またはその労働者のこと。道義の用語では、常傭(じょうよう)があり、元請けが、下請け業者から契約条件以外の仕事に提供を受ける作業員のことを指す。
・職長(しょくちょう)(0240)
作業所で労務者を直接指導・監督する人。
・暑中コンクリート(しょちゅう−)(0276)
気温が高く、水分の急激な蒸発などの恐れのある時期に施工されるコンクリートのこと。水分蒸発によるスランプ低下を防ぐため、散水をしながら養生する。
・ショットブラスト
shot blast machine
金属表面の錆および黒皮を除くため、鋼鉄の粉粒をタンクに入れ、ノズルから金属面に4〜6気圧の圧縮空気により吹き付ける機械。
・所要期間(しょようきかん)(PM)
Duration
作業を完了するのに必要となる所要期間。(計画所要期間・残所要期間)
・尻鍬(しりぐわ)(0032)
盛り土などにおいてダンプカーが運んできた土を平らに均すことをいう。別のいい方をすれば、運搬されてきた土の後始末をするという意味。
・シーリング工(コーキング屋)(0233)
金属カーテンウォールの接合部、窓ガラスの固定、壁石の化粧目地などにシーリングガン(コーキングガン)で防水性の高いシーリング材を打つ。デザイン重視の建物などは、防水対策をシーリング材に頼る傾向がある。接着面の清掃、接着剤としてのプライマーの選択など行き届いた施工が求められる。シーリング材を構造的に利用したガラスの施工法も開発され、シーリング工はますます重要な職種になっている。
・シーリングライト(0511)
天井に設置する照明器具。直付タイプと埋め込みタイプがある。
・真壁(しんかべ)(0071)
柱などの軸組材を化粧にあらわして、壁を真(中心のこと)によせたもの。
・人工乾燥(じんこうかんそう)
乾燥室内の温度や湿度を調整して人工的に乾燥させる方法。人乾(じんかん)と略すこともある。ボイラーの蒸気を利用する蒸気式乾燥や、乾燥室内の温度を高めて乾燥時間を短縮させる高温乾燥、室内の湿度を下げて乾燥させる除湿乾燥、室内の気圧を下げて乾燥を早める減圧(真空)乾燥、太陽熱を利用した乾燥装置による太陽熱利用乾燥などがある。
・心材・辺材(しんざい・へんざい)
木質部のうち、樹心に近い部分を心材、外周に近い部分を辺材という。辺材のほうが強度は強いとされる。流通用語では、心材の色が赤味を帯びていることから赤身(あかみ)、辺材は心材に比べて白いことから、白太(しらた)という。
・心去り材(しんざりざい)
樹心を避けて製材された材木。
・心々(真々)(しんしん)(0250)
建物の軸線や部材の中心から他の中心線までのこと。また、その距離を指す。使い方として 心々で1mとか使います。
・心墨(芯墨)(しんずみ)(095)
柱心、壁心などのように心を表す墨。真墨(まずみ)ともいう。
・深礎工法(しんそこうほう)
杭底を人力手掘りで施工する工法。波形鉄板と山留リングで山留めしながら掘り進める。鉄筋は杭内で組み立て、コンクリートを打ちながら山留めを外していく。機械掘り深礎は、オールケーシング工法に準じて掘削を行い礎底部を手掘りする。地下水が多い場合は掘削不可能となることがある。施工時に作業環境対策を十分検討する必要がある。
・心出し(しんだし)(246)
壁や柱などの中心線を出すこと。心を打つともいう。
・進捗率(しんちょくりつ)(PM)
パーセントコンプリート:Percent complete
アクティビティの完了した部分の割合
・心持ち材(しんもちざい)
樹心を含んだ材木のこと。乾燥後に狂いが出たり、割れが入りやすいため、背割り(せわり)を入れることが多い。
・針葉樹合板(しんようじゅごうはん)
ロシアや中国から輸入される北洋カラマツやスプルースでできた合板。
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