2級建築士への道のり
‐試験概要編‐

<更新日:21/08/08>

目  次

・2級建築士でできること

・学習時間

・合格率

・受験資格

・試験内容

・試験日

・試験費用

・試験会場


2級建築士でできること

家を自分で設計して建ててみたいと思ったらこの資格
「2級建築士」

「戸建住宅程度の規模」で家を設計し、実際に建てることができます。

木造建築物なら3階建てまで、高さ13mまで、軒高9mまでを設計できます。

また建築物の延べ面積は、1000u未満が認められています。

木造建築物以外の場合、例えば鉄筋コンクリート構造※1、鉄骨構造※2は、高さ13m以下かつ軒高9m以下で、平屋建てから3階建て、さらに延床面積は

100u以下までが設計できます。

住宅の設計は、中に住まう人の動きや使い方、将来のライフスタイルまで考えたプランの提案が必要です。

二級建築士には、建築の知識だけでなく、
実際に住む人を理解することも大切です。

※1 骨組が鉄筋コンクリート構造のこと

※2 骨組が鉄骨(鋼材)の建物




学習時間

1.学科

例年2級建築士の試験は7月の第1週目の日曜日に行われています。切りのいい所と、今年の目標と決めて、受験する年の1月から勉強を始めてみます。

学科の対策として、もう少し具体的にすると。

学科は全てで4科目(計画、法規、構造、施工)になります。

過去問を解くのが最短、そこで、過去10年間の問題を準備、それを項目別に分類。

そうすると、それぞれの科目は250問となります。それを、最低3回は解く。できたら4回。

計算すると、250問×4科目×4回=4000問 解くことができれば、合格に近い。

ここを基準に、一日何問解くかで予定が立てられます。

例えば、
1日に約20問解くと考えれば、 約半年で終わります。

2.製図

学科試験を合格したら次は
製図の実技試験

ここでの、難関は図面を時間内にどうやって仕上げていくかと時間との戦いになります。

では、そこでどのように対策を講じていくか。

それは、合格してから製図の準備では遅いので、学科の試験が終わって、手ごたえを感じたらもうその段階から、始めます。

基本は、
一日1枚製図をしていくことです。厳しければ3日で2枚

方法は、まずは参考となる例をトレースすること。

これが、一番の対策です。

「設計製図の試験」の課題

平成28年(2016) 景勝地に建つ土間スペースのある週末住宅(木造2階建て)

平成29年(2017) 家族のライフステージの変化に対応できる三世代住宅(木造2階建て)

平成30年(2018) 地域住民が交流できるカフェを併設する二世帯住宅
             鉄筋コンクリート造(ラーメン構造)3階建て]

令和元年(2019) 夫婦で営む建築設計事務所を併設した住宅(木造2階建て)

令和2年(2020) シェアハウスを併設した高齢者夫婦の住まい(木造2階建て)



合格率

2016 2017 2018 2019 2020 2021
学科受験者数 20,057 19,649 19,557 19,389 18,258
学科合格人数
8,488 7,197 7,366 8,143 7,565
製図受験者数 11,159 10,837 10,920 10,884 11,253
合格人数
5,920 5,763 5,997 5,037 5,979
合格率 30% 29% 31% 26% 33%



受験資格


受験するにあたり、建築に関する学歴または資格などにともに実務経験が必要になります。(建築士法第15条)

多くの受験者は、以下の4つにあてはまると考えられます。

@ 大学、短期大学、高等専門学校、高等学校、専修学校、職業訓練校において、指定科目を修めて卒業した人。

→実務経験最短0年

A 建築整備士

 →実務経験0年

B その他、都道府県知事が特別に認める人(例:外国の大学を卒業した人)

 →各都道府県によって実務経験の年数が違います。

C 建築に関する学歴なしの人。
 →実務経験7年以上




試験内容

二級建築士の試験は大きく2種類に分かれます。

@学科とA設計製図


@学科の試験

出題科目は4つあります。

建築計画、建築法規、建築構造、建築施工

それぞれ25問ずつあります。

試験時間は、建築計画と建築法規で
3時間、建築構造と建築施行で3時間


A設計製図の試験

あらかじめ公表された課題の建築物についての設計図書の作成をします。

課題はたった1つ。

試験時間は
5時間




試験日

今年の試験は
2021年7月4日(日)になります。

基本的に7月第1週の日曜日におこなわれます。

来年の
2022年は7月3日(日)になります。

設計製図の試験日は 2021年9月12日(日)

令和3年二級建築士試験「設計製図の試験」の課題

課題名:歯科診療所併用住宅(鉄筋コンクリート造)


試験費用

受験手数料:18,500円

試験会場

住んでいる都道府県の指定の試験場になります。

センターが指定し、後日、受験票に明記されます。


受験申し込みの受付期間

令和3年4月1日(木)午前10時〜4月15日(木)午後4時


参考・引用












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